家が沈んだ!−それは、地盤が軟らかかったから−たしかにその通りです。まさに、このような地盤を「軟弱地盤」と呼ぶわけですが、もう少し詳しく説明しましょう。「軟弱地盤」の上に建物を建てると、基礎下部の土が建物の圧力に屈し、移動してしまい、そのために建物が沈んでしまうのです。
(例えば、豆腐を例にとってみましょう。豆腐を手で押さえつけると豆腐が崩れ、動き始めた豆腐は指と指の間からグンニャリ出てきて、手が沈みます。この時の豆腐が地盤で手が建物だとイメージしてください。)
しかしその一方、仮にそんな地盤であっても、上に建つのが非常に軽い建物であったら、柔らかい土でも動かず、従って建物は沈みません。つまり、「軟弱地盤」とは建物と常に相対的に考えられるもので、建物の重さに耐えられるだけの地盤の強さ(地耐力)が不足している場合に、特に指していうのです。 |